Cafe9[nine] vol.4

こんにちは! 『cafe9[nine]』にようこそ!(^^)!
いつのまにかセミの声がやみ、夜は秋の虫の音がにぎやかな季節に。過ごしやすい夕暮れは、ちょっとまじめに日本国憲法を紐解いてみるのも悪くないです。とはいえ、あくまで『cafe9[nine]』らしく、軽やかに、のびのびと♪

それまで空気のように思っていた憲法だけど、改憲手続き法とも言われている国民投票法が成立したら、急に気になり始めた人も多いのでは?
『憲法は、政府に対する命令である。』(平凡社)を書いたのは、沖縄在住のダグラス・ラミス氏。たしかに憲法第99条には、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」とある。だから9条は、もしも戦争のできる国にしようとする政治家が現れたら、きっぱり阻止できるように設けられた条文ということ。 今回注目してみたいのは、前文だ。潔く戦争の反省に立ち、私たちが平和な世界に生きていく権利を高らかに述べている。でも、世界に目を向ければ、戦争や圧政で、安らかに生きるという基本的な権利すら奪われている人たちがいる。

たとえば、ここ数日のニュースとして報じられてきたミャンマー(ビルマ)でのデモ。軍政によって長い年月、市民が脅かされ、僧侶と市民が合流して、10万人もの人々が繰り出した。88年のデモのときは、軍が武力鎮圧をして1000人規模もの人々が犠牲になったという。あれから軍政府は、公正な選挙、新憲法制定の約束を次々と反故にしてきた。選挙で圧勝した党首のアウン・サン・スー・チーを閉じ込めた。14年前に、新憲法の原則を審議するための国民会議を設置したものの、何度も長期休会に持ち込んだ。ようやくこの9月3日に国民会議が終了。でも、蓋を開けてみたら、現在の軍政権の権力を維持するための条項がちりばめられていた……。ミャンマーの人々は失望し、自らの権利を唱えて静かに決起したのだ。緊張の中にあった軍政府vs市民の構図だが、ついに武力による弾圧が始まり、僧侶、日本人ジャーナリストを含め、犠牲者が出たことが報じられている。日本国憲法の前文にこんな言葉をみつけた。「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

今、私たちのこの手にある日本国憲法。その知的でジェントルな言葉を心に刻みたい。
「9条世界会議」開催まであと218日。(text by Ookuni)
投稿者:金熊 | メルマガ | comments (0) | trackbacks (0)

Comments

Comment Form

icons:

Trackbacks

ホーム