Cafe9[nine] vol.5

こんにちは、cafe9[nine]です。ちょ~っとごぶさたしてました(^_^;)。が、今回のcafe9[nine]は、アフガニスタンに4年間駐在した谷山博史さん(「日本国際ボランティアセンター」(JVC)代表)のリアルな現地のお話です(^^♪。
谷山さんは、アフガニスタンで地域医療と学校への支援を中心にNGOとして活動。28年間も戦闘が続いて懐疑的になっている村の人々と根気よく対話しながら、地道に人道支援の道を切り開いてきた人。アフガニスタンのごく普通の人たちのリアルな感情を誰よりも知り尽くしている。そんな彼が開口一番話してくれたのは、各国の支援を受けているアフガニスタンの人々が日本人の支援に絶大な信頼を寄せているという、うれしい話題。

「彼らは、“日本は軍隊を私たちの国に派遣せずにサポートしてくれている。だから私たちは日本にいちばん感謝しているんだ”と言ってくれます。長い歴史の中で、外国の軍隊に翻弄されてきた人たちだからこそ、これまでと違う形での支援のあり方に期待してくれているんです。実際には、自衛隊はインド洋で他国の軍隊に給油活動をしているわけですから、彼らは誤解をしているのかもしれない。でも、自衛隊が本土にいないから、僕たち日本人を信じてくれているんです」

2年前、谷山さんたちを2つの事件が襲ったそう。ひとつは、スタッフのひとりの母親が米軍に撃たれ、重症を負ったこと。突然の狙撃だった。女性を撃ったことがわかると、軍側もびっくりしてヘリコプターで病院へ搬送したそうだが……。もうひとつは、NGOが運営する村の診療所が突然米軍に占拠されたこと。米軍はスタッフを追い出し、診療もせずに村人たちに薬を配った。まったく信じられない無責任な行動だ。谷山さんたちはこの2つの行為に対し、米軍に厳重に抗議。上層部と話し合い、今後診療所を占拠するような行為は繰り返さないという約束をとりつける。しかし、母親の狙撃に関しては“ままあることなので”と、不問に付されてしまったのだけど…。

「2つの事件で米軍との交渉に同行したスタッフは米軍に強い反感と憎しみに近い感情を抱きました。それでも彼は、この感情がまさに、今の対テロ戦争が終わらない構図だと悟るんです。彼はJVCに出会わなければ、武力勢力に加わっていたかもしれないと言います。米軍による被害を受けた人たちは武力で報復するしか方法がないかもしれない。けれど、僕たちはこのことを話し合いで解決した。そして彼も、武力ではなく、話し合いによって解決していくことの可能性をはじめて実感できたと言ってくれました」

もし今いる村に、軍隊が入ってきたら?

「小さな村の中にも対立感情があって、それを僕たちはひとつひとつ融和してきました。今僕たちは村にいる限りは安全です。でも軍はモノを配って短絡的に人々を味方につけようとする。そして反発する人を短絡的に排除しようとする。新たな紛争の火種がくすぶり、僕たちも軍の手先なのかと疑われるでしょう。テロの標的になる可能性も出てきます」

政治家の中には国連決議にのっとり、自衛隊をアフガンに派遣しようという
人もいますが、もしもそんなことしたら? 地道に人道支援を成功させてい
るNGOの努力は水泡に帰すのかもしれない。

「私たちの日本には今まだ憲法9条があります。だから対話によってすべてを解決していけばいい、胸を張って、このやり方でいいんだと思えるんです」

9条の可能性は大きい。「9条世界会議」の呼びかけ人でもある谷山さん。
このトークの全容は、http://whynot9.jp/ でお楽しみください。谷山さんの映像も見れます♪

JVCのHPは、http://www.ngo-jvc.net/

「9条世界会議」まであと187日。(text by Ookini)
投稿者:金熊 | メルマガ | comments (0) | trackbacks (0)

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